ウォーハンマーとイラストに見る彩色技法の東西

(初出2007/3/18)

諸君、私は模型が好きだ(以下大佐テンプレ略)

そんな俺が絶対手を出しちゃいけないと思いつつ
惹かれて止まないのがウォーハンマーだ。



海外発のボードゲームシミュレーションとでも言おうか。

戦略シミュレーションゲームを実際のミニチュアの大群同士で

ジオラマの上で戦うと言う非常に欧米チックなゲーム。

狭い日本では伏せカードは5枚が限度だと言うのに。

 

でそのゲームはゲーム性や臨場感もさながら

ミニチュアのリアルさが肝で良く塗装自慢がカード屋の一角にあったりして

それについ見入ってしまいゲーマーとしては我慢できてもモデラーとしては魅了されていたのだ。

そして℃-uteの写真集を買いに行った神保町にオフィシャルショップ

池袋でデュエルスペースに行ったら実際のプレイを初見学してと

最近出会う機会が多く、気になり度はマックスハート。

 

だがふと気になる点が。

このミニチュア、人間キャラサイズだと親指第一関節までしかないような極小サイズにも関わらず

みんなキレイに塗っているのだ。

そんな模型猛者ばかりがするのか?と思っていたが

下記の塗装紹介を見てある発見をする。



先に黒を下地にしてしまい各部の表面だけを丁寧に塗り分けていけば

勝手に黒い部分が溝や陰の部分に残り立体的になるように

掘りは深くメリハリのある造形になっていたのだ!

作例みたいにしたいなら服や肌を高くなるにつれ明るくグラデーション掛けていけばいい。

 

この手順を見て思ったのはCG塗り的だなぁと言う事。

自分はCGをしないので実際は詳しくないが

好きなイラストレーター数人のやり方を見てると

大ざっぱに色でシルエットを取り立ち上げて行くような印象を受けたのだが

ウォーハンマーの塗り方はその手法に似た印象を受ける。

 

また同じく感じたのは日本と全く逆の手順だなぁと言う事。

日本の塗装の多くは「淡い色、明るい色から」で面を塗ったら陰を後から足していく。

これは水彩画と似た考え方に思うのを鑑みるに

油絵のお国柄の西洋と日本画の技法の日本と思えなくもない。

単にサイズや造形に体する向き不向きだったり、

得意なやり方だけの差違な気もしなくもないが。


タミヤの1/35兵士の基本は陰から立ち上げだよ?とか

MAX塗りは?とかやかましいw

 

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