水の星へ哀をこめて


2005、9、9

 

先日接近した大型台風。

結局関東直撃はしなかったものの接近しただけで東京は記録的大雨だった。

そして端とは言えど東京であるヘルズタウン板橋もその被害を被った。

 

天気予報なんて全く見ないで仕事に行った俺。

しかしネットニュースでなんかヤバそうとか思ってる内にあれよあれよと大雨。

店舗商売なんで軒先は片付けなきゃだわ、客は来ないわで散々だぜとか思いつつ帰宅。

しかしダラダラ仕事してて帰りが遅くなった俺は記録的豪雨を直撃するハメになったのだった。

 

カッパを着てチリチリ進む。

傘もさすが無論ビチョビチョ。

最近不調の電動愛チャリは行き道だけで電池が切れてて足取りも重い。

さて、ぼちぼち地元だと言うところまで来ると普段何もない交差点に間欠泉が。

なんだこりゃと思うと排水溝が排水できずに不規則なリズムで噴水をあげる。

 

ビシャビシャになりつつ記念撮影し進む。

あぁ、ここを渡ればもうスグだ!と言う横断歩道に差し掛かる。

ザブリ。

何が起きたんだ!?

見ると自転車の上なのに膝下まで水に浸かっている!?

よく見返すと暗さを水滴で見えないメガネに幻惑されてたが

渡った先が運河になってる!?

これなんてタイダルウェイヴ?

見れば交通整理してる人も腿くらいまで水に浸かってるし信号待ちの車も水陸両用車の様相を呈している。

水圧で引き返すと確実に転んで荷物も携帯も被害甚大だと思いしかたなく前進。

ザブリザブリ。

なんとか渡りきってもまだ水は深い。

いつものレンタル屋も大分浸水してる。

そして更に下り坂。カップルも老人もザブザブ進む。

路上駐車の車が少し流されて変な角度になってる。

止まれば転ぶ。転べば沈む。いつまでこの悪夢が続くんだ?と思いながら必死にこぐ。いや漕いだ。

終わらないかと思われた水の呪縛からもようやく脱した。

危うくものまね師への転職を余儀なくされる所だったぜ。

 

帰って家族に惨状を話して風呂に入る。

はぁ、疲れたなぁ。

 

見ると充電中のチャリ電池が熱い。変だ。

あー!電池水浸しジャンか!!

…結局オシャカになった…チャリ電池は高いんで2万円弱の出費だ…

エリア88なら自殺物の損害だ。

 

FUCK!

モジャ公の惑星みたいに天候管理してよー。

人間は都合のいい自然だけ好きなんだから

自然なんか好きなだけ好きなだけ破壊しちゃえばいいんだ!

そんな天照様(Fromファイブスター物語)のお言葉が脳裏をよぎった。

 

最初から電車で帰ればいいと言う事に気付くのはもう少し経ってからの話。

 

 

未来ワープ(新しい日付へ) 過去ワープ(古い日付へ) 時空ワープ(一覧へ)

inserted by FC2 system