絵描鬼〜エガキ〜第三回『劣』
2005、2、26
私用で少々空いてしまったがヘボ絵描きが勝手に苦悩を短期連載する絵描鬼。
第三回は「劣等感」について。
俺には「画力コンプレックス」とも言うべき物が深く根ざしている。
物凄い上手い絵と立ち会った時、人は
「すげぇ〜〜〜」と感嘆する人、
「自分も頑張ってこんな絵を描こう」と刺激され発奮する人、
「どうやったら、こう描けるのか」と分析する人、
様々だろうが、俺はまず自分の力量の無さを痛感し劣等感にさいなやまされる。
そもそも自分の練習、勉強量不足なので自業自得なのだが
こればかりはどうしようもない。
先日の話だが、ある企画で連絡の行き違いによりもう一人の方と同じ作業をブッキングしてしまった。
先に手をつけたのは自分だがもう一方の方はスピードも完成度も半端じゃない。
俺はソコで…
引き下がってしまった…
達人を前にするとどうにも自分の不甲斐なさに萎縮してしまう。
そして自分で下がった癖に協力してくれた人たちに申し訳なくなって自己嫌悪に陥る。
その件自体は結局周囲の事態も変化し、結局こちらも後を追って続けることにしたが、
やはり絵の上手い人相手にはヘビに睨まれた蛙のようになってしまう。
少しでも練習して症状を改善したい。
…で、近々知人のマンガ家志望の方を会う訳なのだが。
……プロ志望の人に見せられるモンなんて無ぇーッ!!
俺はバカマンガマニアの餓えを癒す事しか考えてないので
正直外道、邪道、なりふり構わずで構わないと思ってるがこんな時は肩身が狭い。
常日頃、同人をもっとキレイに描いておくとか、
投稿分でも小マメに描いていれば大丈夫なのだが…
結局俺の画力コンプレックスは常々目を背けている
自分の怠惰さへ罪悪感なのかも知れない。