村上の面白哲学1


2004、9、11

こう描くと学習雑誌でマンガで楽しくわかる哲学講座でも開催しそうな雰囲気であるが、

そーじゃなくて「面白い」と言う事への俺の思索である。

なので当初のイメージとは逆にさほど面白く無い事が容易に予想できるが、まぁお暇な人は付き合って下さいな。

 

 

と言う訳ではじめよう。

俺は勝手に持論をぶち上げたり思索を巡らしたりするのがクセなのだが、

バカマンガを描き、ネタサイト(もういいよ…)を運営していると

嫌が応にも「笑い」、「面白さ」と言う点について考える事が多くなる。

そんな時に大好きなバカマンガを見たり、面白い友人達の事を考えると、

同人やサイトを見てくれる人には申し訳ないが

「自分ほど面白く無い人間が居ていいのか!?」

と思って落ち込む事がしばしばある。

正直言って俺は凡才である。

そして俺が落ち込む理由は時折いる人種、「天才」そして「天然」の存在ゆえである。

 

「天才」は呼んで字の如くである。

口から苦も無くスルスルと出る言葉が人々の笑いをむしりとって行く。

まさしく笑いの天才肌である。

次いで「天然」だが、イマドキに言う「天然系キャラ」のような不思議ちゃん的な物ではない。

言葉遊びになるが語感的には「天賦」「天性」と言った方が分かりやすいかもしれないが、

飛び抜けた物の自然発生と言う意味合いで「天然」と称したい。

これは物事の脈絡なく面白い言動を発する人間だ。

「秀才」「天才」は理論理性に基づき笑いを導くが、「天然」はそんな物はハナから無視である。

これが俺は最も恐ろしい。

 

一つ例え話をするなら学校のテストである。

テストでの点が笑いと言う訳だ。

俺のようなタイプは、テストに出やすいポイントが分かったり、文章問題で相手が何を聞きたがってるのが分かると言う

少し勉強が出来るタイプ。言葉で分類してもせいぜい「秀才」止まりだ。

何をすれば相手が面白いかと言うのが少しだけ分かるので、

その読みが正しいか悩んだり、答えが分かったら計算間違いが無いようにおっかなビックリ解いていく。

 

天才型はやはり字の通り。

問題を解かずとも答えがポンと出る、何桁もの掛け算を暗算で答えだけ出せたりするタイプ。

途中の理論をスッ飛ばして答えに辿りつけるのだ。

 

そして天然型に一般論は通じない。

大学のテストで分からない問に「おいしいカレーのつくり方」を書いて「良」を貰ったなんて話をタマに聞くが

天然型はコレを地で行くタイプだ。

答えが違おうと「点」と言う結果にさえ結びつけばどうでもいいのである。

 

 

なんとなく分かっていただけたであろうか。

もう一つ例えるなら「武器」である。

ここでは「破壊力」「殺傷力」が「笑い」だと思って欲しい。

 

「秀才」タイプは研究家肌である。時代は古代。石器で鈍器的武器しかない中で、

黒曜石を割ると尖っていき武器に使用出来ると発見するのはこのタイプだろう(発見の重要性はさておく)

フイにその石の有用性に気付き、尖らせてナイフにしたり、斧にしたり、矢じりにしたりと色々してみる。

知らない人々にソレを伝来し、利益や作業の効率を上げたりするのだ。

 

「天才」タイプは武家の嫡男である。

生まれた時から切れ味鋭い名刀を手にしそれを巧みに操る剣術を習熟する事が出来る身分かつ素養の持ち主だ。

 

「天然」タイプは未来人だ。時間軸とか無視でライトサーバーを携えやってくる。

 

「天才」と「天然」との強さはまったく別ベクトルだと思って貰いたいが、

そんな連中を相手に凡才は石器で戦わねばならないからかないっこない。

 

…と諦めがつけばいいのだが、そうも行かないのが辛い所だ。

聞けば黒曜石の矢じりは鉄製のソレよりも貫通力に優れていると言う。

凡才は凡才なりに自らの生存を賭け、相手の射程圏外から一撃必殺の気持ちで覚悟を決め息を殺し、

無け無しの才能である黒曜石を削って削って尖らせるしかない。

相手が矢を弾く程の達人やバリア装備で無い事をひたすら祈りつつ。

 

 

 

こんなよく分からない例え話にしてみたが

笑いの才能が黒く鈍く輝きかつスリ減っていくと言うのは我ながら言い得て妙か。

こんな感じで分類して見たんで好きなギャグマンガを分類して見るのも面白いと思うので、

自分の本棚でも見てみるのも一興。

 

 

 

実はまだ全然書き足りてないので続く。

連続モノなんで早めに書きます。

 

 

 

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