SDガンダムorDIE
2003、4、7
先日よりここの所フイに再燃したSDガンダム熱が冷めやらず、
SDガンダムアニメの記事を書いても落ち着く所かさらに加熱するばかり。
なんと言っても俺をはじめヘルズ商事の面々はガンダムと言えばファーストよりも
SDガンダム直撃世代。
そんな訳で今回はSDガンダムの話を、成り立ちから、内面におけるストーリーと
外面におけるトイ等の流れと様々な面から語って行きたい!
SDガンダムとはなんぞや。
そもそも「SD」とは「スーパーディフォルメ」=「過度な強調」であり、
文字通りどんな物でも2〜2、5頭身に縮めたスタイルで、ガンダムより発祥。
それ以前も頭身を下げたスタイルはあったが、現在の形は「横井孝二・画伯」が考案。
その経緯も氏が中学生時代に考案、バンダイの雑誌に投稿したのが担当の目に留まり、
ガシャポン(後述)の初期より受注を受けてたのが高校生。
後にバンダイ、企画会社レイアップに入社、と言う漫画みたいなサクセスストーリーだ。
おお、話が逸れたが氏の考案したSDはガンダムに留まらず
80〜90年代に一大ブームを呼びつつ一種のスタイルとして定着、
SDガンダム自身も様々な分家した独自のストーリーも生みつつ、
かわいく、カッコ良く、笑いもイケるキャラとして、今尚愛されているのは周知の事実であろう。
トイ等物質方面よりの回想
ブームがあったので様々な物が出てる訳だが代表的な物だと
ガン消し、カードダス、BB戦士、元祖SDあたりであろうか。
ガン消し
塩ビ人形はその前にキン肉マンの人形『キン消し』のブームもありSDガンダムの初期からの商品であった。
俺のSD熱再燃は某所でガン消しの話題を見て盛り上がってしまったのだが、
今のフル彩色も良いが懐古主義に浸るなら当時の塩ビ単色がベストだろう。
色は無いものの…イヤ、むしろ単色ならではの味と出来不出来がハッキリしつつも、
どれも愛らしさに溢れる造形は絶品。
また単価が安いのでプラモなどでは出なかったマニアックなキャラがリリースされてるのも注目。
ボンボンオリジナルZ、パーフェクトズゴックキャノンなどの雑誌募集キャラ、
アニメ派には感涙モノのシャチホコガンダム&ザクレロ、漫画のみのガンキラーなどに加え、
独自の分派したストーリーの一つガンドランダーも精力的に展開。
つーかパーフェクトズゴックキャノンって何だよ!?
カードダス
バンダイが『カードダス』と銘打って発売したのはガンダムやドラゴンボールが先駆け。
カードと言う文化は前からあったがお菓子などと抱き合わせでなく、
純粋にカードのみで販売したのはコレが初めてか?
最初はミニゲーム付きのコレクションカードだったが、
後に『騎士ガンダム』のシリーズを独自に展開。
カードのみでのストーリーを展開すると言うSD界でも重要な位置を占める。
BB戦士
子供向けの遊べるプラモとして発売。後に武者ガンダムのシリーズを中心にリリース。
今は無くなってしまったが、スプリングでミサイルを飛ばすギミックが特徴だった。
発売以来ほとんどスタイルを変えずキャラフィギュアとギミック重視のプラモであったが、
ここ近年のGジェネシリーズで急激に模型としても進化。
手首、肘、肩の前後可動や頭身の向上など、常に進歩し続けている。
ところで『BB戦士』ってのは初期の頃にBB弾を発射するギミックがあった事が語源なのは知ってる?
元祖SDガンダム
子供向けプラモのBB戦士に対し、組むオモチャとしてのプラモとして発売。
残念ながら現在はリリースが停止してしまったシリーズであるが、
丈夫な素材で、連動から電飾までギミックを重視した触って楽しいトイである。
ノーマルワールドはもちろん各種出てたが、特に『G−ARMS』が充実していた。
さて商品としてはこんな所であろうか。他にもガンダムクロスなどオイシイアイテムもあったが
キリが無いので割愛させて頂く。
さてさて前述の中でも出てきた武者、ナイト、G−ARMS、ガンドランダーと出てきた、
SDと言う表現から発生した独自のストーリーにも注目したい。
武者ガンダム
ガシャポン戦士の中にフラリと出てきた日本の侍のような鎧甲冑のガンダム。
あれよあれよと言う間に増え続けSDガンダム初の独立したストーリーを生み出すに至る。
〜時は戦国。覇権を争う正義の頑駄無(ガンダム)軍団と悪の闇軍団との戦い。
そして闇軍団に潜む真の悪と戦い続ける激戦の歴史。
最初はガンダム、Mk−2、Z、ZZ、νの5人をメインに進むのだが、
闇軍団に潜む真の敵、闇皇帝との頑駄無の長、大将軍との死闘そして合い打ち。
時は流れて〜
…と一つの話で終わるのでなく、主人公の意思を継ぐ者が新たな悪と戦い…と
今尚連綿と続く一大サーガとなっている。
とくに闇皇帝を相手取る初期4部作は思いで深い。
最初の大将軍を2代目と設定したのが秀逸だよな〜
騎士(ナイト)ガンダム物語
武者とは打って変わって中世ヨーロッパ風の鎧に身を包んだ、正調RPGの世界の物語。
カードで主に展開していたのだが、キャラごとのセリフやHP、謎解きの要素など正にRPGを意識している。
記憶をなくした主人公とナイトガンダムと悪の支配者サタンガンダムの戦いに始まり、
神話にまで昇華した結末を迎える「ジークジオン編」から
アーサー王物語をオマージュした「円卓の騎士編」、
そして逆転の発想、ガンダムに乗るガンダム!「伝説聖機兵」編や
初のガンダム同士の合体「輝光神」編などこれも長いシリーズであったが残念ながら終了している。
後に神話との絡みも見え広い世界観を構築しつつも
所々に武者との接点なども見え、SDガンダムの世界を広げるに至っている。
G−ARMS
本格ミリタリーモノのガンダム。
SD世界に突如現れた謎の男コマンドガンダムは
「未知の敵に備える」と称しガンダム達に猛烈なトレーニングを課す。
そして現れる敵ザタリオンと突如破壊的に進化したザク、ブラッディザクに壊滅的打撃を受けるガンダム達。
彼らはコマンドガンダムを筆頭に戦闘集団G−ARMSを結成、激しい戦いを繰り広げる。
ガンダムが昇進したキャプテンガンダムを筆頭に
ガンセイバーZ、ガンパンツァーZZ、ガンイーグルν、ガンダイバー…と陸海空軍に特化したガンダム達が
今思うと、恐ろしいアイディアである。
ガンダムがイーグル(戦闘機)なんだゼ!?
真の黒幕を追い、コマンドが去る一部、
G−ARMS無き後の悪がはびこる世界でレジスタンス活動をして戦うガンフォース編、
そして、宇宙を股に掛け、真の決着。
その後の宇宙最強を決める戦いGパンクラチオンとガンダムは正義の為に戦い続ける。
パンクラチオンって何さ?
最初のしごきで逃げ出したMk2が敵の幹部になり、
最後は黒幕すら吸収して大ボスになると言う展開は脱帽モノだ。
ガンドランダー
角を生やした古代戦士風の異世界ファンタジー。
自分の力を試しに単身旅に出るも、数奇な運命により巨悪との戦いに巻き込まれていく。
一般的な中世風ファンタジーではなく、もっと野蛮で純粋なファンタジーの話。
これはガン消しがメインだったが、漫画化もされている。
角、骸骨をあしらった不思議な世界観の異色シリーズ。
そして漫画編…
元祖!SDガンダム
SDガンダムの生みの親、横井孝二画伯直々の4コマギャグ漫画。
ネタは時事や幼年向けのモノも多いが
2代目大将軍の死後、神となった頑駄無明王が武者を3代目に決めるエピソードや、
G−ARMSのしごきに耐えかねて逃げ出すMK2など、
本編の間を埋めるエピソードも隠れていてなかなかに見逃せない。
他にも武者に憧れるあまりダンボールを鎧がわりに着込む武者阿礼薬(アレックス)や
ガンダムのフリを決め込みトリコロールカラーにアンテナを足したザク・ニセガンダムや、
その仲間、ニセガンダムズゴック、
伏目で中指おっ立てつつ世をひがんで生きるはぐれガンダムなどバカ的要素も見逃せない。
爆笑戦士SDガンダム
佐藤元、作のギャグマンガ。
時事ネタも多かったがこの作品の最大の快挙は
最終回のカミーユを極端に強調した目の中に星のかがやく「プッツンかみ〜ゆ」であろう。
この作品はアニメにも良くなっているので動いてるのもチェックだ。
フ〜、長く語り過ぎたゼ。
だがだが、まだ俺のガンダム熱は冷めやらぬ!
なんか小学生のジャリタレ時代の魂を呼び覚まして
俺ガンダムとか造りたいよ!
つーかノーマル、武者、ナイトと問わずで俺ガンコンテストを内輪で開催したいのだが、
仲間内には絵描きもモデラーもいないので実質ムリ。
ハフ〜悲しいのぅ。
まぁ俺はBBアストレイを待ちつつ、改造用の生け贄に買ってきたストライクを
どう改造しようか夢膨らますとしよう。