一挙2話掲載!


2002、3、11

 

第1話 千と千尋の神隠しを見て。

超遅蒔きだが「千と千尋〜」を見た。

ここまで放って置いた奈良、「ビデオを待てよ」と思うが、

なんと私は唐突に「ジブリの森」に癒されに行きたくなってしまったのだ!!

だが、どうも森には「千と千尋」ネタも多数あると情報屋「OLD GEETH」で聞いた私は

予習のため半年以上明けて「千と千尋の神隠し」を見に行く事にしたのだった!

もうこの時期なので都合のいい時間にやってる館も少なかったのだが

紆余曲折あり(第2話にて)見る事が出来たのだ。

感想は「そりゃ面白いよ」といった感じ。

トトロの自然と、ぽんぽこの和、ラピュタの建物に、ナウシカのメッセージ性、

魔女宅の浮遊感にコナンの空、と宮崎テイスト200割といったように感じた。

友人(♀)いわく、「おかっぱ、水干姿の少年にときめき」と言っていたが、

偏愛番長を描く私としては主人公、千尋に注目したい。

親の都合で引っ越す事になる少女千尋。

その姿はこれでもか!と執拗なまでに小学生だ。

カトンボの様に折れてしまいそうな細い針のような手足。

ダブダブのシャツが線の細さをより強調する。

常におっかなビックリする千尋のへっぴり腰と内股な感じ。

そして少女のシャラシャラな髪の質感。

ブーたれて車から外を眺めては風に揺られ、思い切り謝って時に顔の前まで垂れる髪。

これらの偏愛的要素も、ジブリの超職人的な作画があっての事だろう。

いやさ凄いな。改めて宮崎駿氏の変態…もとい天才ぶりがうかがえる。

ま、そんな面一切抜きで快作でした。良かった良かった。

 

第2話 村上新宿激闘編

さて、1話にも書いた通りジブリの森へ行きたい!

きっとラピュタロボットによる無差別破壊を描いたアトラクションがあったり、

ムスカのようなワルカッコ良いガイになれたり、千尋やさつきの様な美幼女が山盛りだったり、

「フハハハハッ!! 人間がゴミの様だ!」ってな気分になったり…

とヘンテコな期待に大胸筋を膨張させ、予習のために「千と千尋」を見る事に決めた俺。

仕事の都合で午前中の回しか行けないので

この時期にまだやっていて、なおかつ条件をこなしている館を探してみた結果、

新宿某所が週3回だけ朝イチでやっていると言う事でそこに行く事に。

〜初日〜

朝、目を覚ました瞬間から意識が途切れる。

ぶっちゃけ寝坊。

再度挑戦してやると歯噛みしつつ失敗。

〜2日目〜

早起きに成功。怠惰な生活からの脱却に成功したかのように清々しい気分。

心地よい刺す様な朝の寒さを感じつつ新宿へ。

時間にも余裕を持ち新宿駅に着いた俺。

この駅はいつも東方先生のセリフ「あの日お前が新宿にさえ現れなければ…」を思い出させ、

どこか切なくも期待に満ちさせる。

揚々と歩く俺の目に映った某館の看板。

「よしよし、全然時間に余裕があるな」

 ……?……

「曜日…違ぇ……?」

凍る俺。

場所確認ついでに最後のあがきをしに映画館へ。

何度見ても変わらぬ時間を書いたポップ。

仕方ないので友人に頼まれた買い物をして、まんだらけを見て帰るか…。

えっと今何時だ…?

9:30

暇だ!

平日の繁華街の目覚めは遅い。

シャッターが閉まりまくった街をたくさんのお水のお兄さんが行きかう中トボトボ歩く。

普段とは様相を変える新宿。

デジモンテイマーズ、と言うよりは「HEAT」の新宿租界や「3・3・7ビョーシ」を思わせる。

友人に頼まれたショップが開くまで数時間。金も余り無いのでとりあえずコンビニに寄ってみる。

「ヤングアニマル」!

ベルセルク、蛮勇引力、ももいろシスターズ。

ふう面白かった。…ハッ一瞬で終わってしまった!

プラプラしつつ道もよく分からないまま歩き再度コンビニへ。

そこに燦然と輝く「娘。物語」@A刊。

10年来のちゃめっ漢の俺。コレなら時間が潰せるぜ!!!

……速攻読破!!

ロックンゲームボーイ並みの展開の速さだ…

またもプラプラしてると道に迷う。

自分のマヌケさと相まって、ついに鬱にスイッチが入る。

いわば「♪Just フレンドから恋人へコンセントを切り替えて」と言った感じだ(by SexyMusic :WINK)

急に皆から憎まれているような気になりだす。

時間が無駄に思えてきたので、仕方なく帰ってホームページの修正でもする事に。

帰る途中も気分はドンドン下がり、チャリンコをこぎながら号泣する俺。

もはや一般人の範疇を越えている感すらある。

またも敗北だ。

 

〜3日目〜

早起きするも、普段から怠惰極まりない生活をしている俺には疲労が蓄積し、

もはや限界に近づきつつある。マーメイドガンダムのようにボロボロの体を引きずり旅立つ俺。

人はバーチャファイターと呼んできそうだ。(アニメ版OP)

そして3度目にして遂に何の障害、問題も無く映画を見る事に成功。

これを中国のことわざで「三顧の礼」と言う。

劉備玄徳が、天才軍師「諸葛亮 孔明」を口説きオトした必殺テクだ!

なかなかなびかないあの娘にアプローチする時、是非とも商談を成立させたい時、原稿の締め切りを

伸ばしてもらいたい時など、その威力は計り知れない!(アニメ版バーチャ Vo千葉繁)

いい事を学んだ…

 

余談だが帰り道に見たショーウィンドゥ内の、

顔の鼻から上がすっぱりトランスアキシャル面切断(正確に輪切り)されている様なマネキンが印象深い。

「怖さがオシャレさを上回っているヨ」

御簾田君も後で見たら気持ち悪がってた。

後頭部に髪が残ってるのが嫌さを引き立ててるらしいとの談。

 

あー疲れた。


    

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