少年エースのバカマンガを支えて来た大和田秀樹作品が最近マイブームなので、

ここで一気にまとめてみたい。

 

たのしい甲子園 

角川少年エースコミックス 全5巻 

超不良高校・瓦崎工業高校で暴れる桂が出会ったのは、瓦甲の頭『太田』。

なぜか甲子園を目指す太田の元に集う素行不良で球界を追われたA級プレイヤー達が

多大な暴力とちょっぴりの男気で甲子園を目指して突き進んで行く。

 

注目ドコ

1・太田の元に集うクセのある不良

ギャンブル好きのバッター・木ノ下、

元窃盗団のリーダーで今は塁を盗む俊足・柏

ゴリラ並のパワーを持ちバナナばっか食べ「ウホ」しか喋らないが、

実はマサチューセッツ工科大に飛び級で入れる程の超頭脳の持ち主・平井

総資産が日本の国家予算にも匹敵する超巨大コンツェルンの時期頭首・本多

阪神信者のマネージャー榎本

などなどのパワー溢れすぎるメンバーが毎度事件を引き起こしたり解決したり…

 

2・負けず劣らずの対戦校

初期の敵は瓦工におびえるばかりであったが、

甲子園に近づくにつれ対戦校のクセも強くなってくる。

審判側を大金で買収してくる超金持ち高校、

地区予選で召集される外人選手。

毒物を仕込んでくる相手高校に、

お笑い対決、料理対決、

総理大臣と始球式対決に、

最後は殺人バーリトゥード野球…

と、瓦工と絡んで超人ウルトラベースボールもかくやの地獄試合を展開する。

 

3・カリスマ主将太田!

1にも2にもこの人に尽きる。

愛車のママさん原付きに大型バイクのエンジンを載せたパッソル改にまたがり、

この人を中心にハイジャック、記憶喪失、幽霊騒ぎ、爆弾騒ぎ…

あらゆる災いを呼び込み、甲子園の大儀の元に全て乗り越えて行く

太田さんの姿はあまりにオイシイ いや、カッコ良い。

まぁ太田さんが甲子園を目指す理由は最後までわからないのだが、気にしない。

 

不良はやっていても、仁義と人の道を外れない瓦工のドラマには

ギャグマンガとしての笑いはもとより、それ以外の何かも心に残す事であろう。

…にしても野球漫画の割に爆発シーンの多いマンガだなぁ。

 

 

警死庁24時 

角川少年エースコミックス 全6巻

主人公・山吹鉄之助は街の警官で亡くなった父に憧れ警官になる。

だが刑事課を希望したのに配属されたのは交通課の交通安全ショー係り。

だが、鉄之助は持ち前の無鉄砲な正義感で頑張る内に、

巨悪を滅ぼす超法規機関『警死庁』に係わり、

父が実は最強の警察漢だった事を知る。

そして鉄之助は市民の平和の為、溢れるパワーと正義感と足りない頭で

一人前の警察漢を目指して日夜悪と闘うのだ!

 

たの甲以上に大和田節が炸裂しまくる本作。

本作は要所要所にオイシイポイントが上手く仕込んである。

・階級章を回すと朝日影が左右に割れ現れる『死』の文字!

・警死庁の最高のエージェントの名前は『警察漢』!

・鉄之助はフイのアクシデントで毎度毎度全裸に!

・昇進試験がお笑いオンエアバトル風!

木ノ下さんが上司にいたりとたの甲ファンにも嬉しい作り。

熱い男気が読者に笑いと感動を与える。時折空回ってたりするがそれはそれでオイシイ。

キレイに終わった本作。気になった方は要チェックだ。

 

後はエース桃組の方でで

大魔法峠

と言う邪悪な魔女っ娘マンガも描いている。

魔法の国から可愛い笑顔を満面に日本を乗っ取りに来た王女ぷにえ。

絡んでくる不良やライバルも魔法で解決。

それでもダメなら関節技で粉砕!

ダークな笑いに徹した一冊だ。

 

余談だが、悪・魔法少女ネタは自分も考えていた矢先に単行本を目撃して激しくゲンナリした。

ヌヌゥ、恐るべきは大和田氏のバカマンガ力。

エヴァ一本柱だった少年エース頃よりギャグに傾倒した頃の

樋渡、ズシオ、たの甲とエースバカマンガ黎明期から現在まで

エースの笑いを担ってきただけの実力派バカマンガ家サマである。

警死庁に留まらず以後も注目したい物だ。

 

あ、大和田先生は自身でサイトも持っているようなのでリンクしておこう。

氏のファンなら爆笑必至だぞぅ。

http://www.kugibat.com/

 

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